浅田真央 2010-11エキシビジョン バラード第１番ト短調

もう何回リピートしたかな。

浅田真央選手の今シーズンのエキシビジョン。せつなさ、はかなさ、力強さが混ざり合っていて、今までに感じたことのないときめきに胸が高鳴る。もう、ただただ美しいと思うだけ。

派手な動きも、人目を引くようなポーズもないけど、なぜか目が離せない。「バレリーナの練習風景」をテーマにしているそうだけど、まさに、健気に夢中に練習に打ち込んでいるシーンをそっと見つめている、そんな気分。

一番好きなのは、少しずつポーズを変えながら右に左にスピンをつなげているところ。回転動作がこんなに美しく感じるなんて！

それから、終盤にある、去年のフリープログラム「鐘」の印象的なステップ。それまの優雅でゆったりとした雰囲気が一瞬がらりと変わり、去年の真央選手がフラッシュバックする。あぁ、そっか、バレリーナではなく真央選手だったんだ、という不思議な気持ちにさせてくれる。

ステップの使いまわしなんて・・・という人もいるかもしれないけど、こんなに効果的で見る人のイメージを掻き立てるリプレイは、むしろ斬新。確信犯的に「鐘」をほんの少しだけ取り入れることで、ストーリーが成り立ちドラマティックな仕上がりになっているんだと思う。

それにしても、真央選手はすっかり大人の女性になりましたね。無駄を省いた真っ白な衣装と控えめなメイクだけに、身体つきや姿勢、ふとした仕草から溢れ出る女性らしさが際立って見えます。

そんな真央選手は今年はどんな活躍を見せてくれるだろうか。すごく楽しみです。