先週、きれい塾JAPAN CULTUREで行われた“武家の饗応膳を味わう会”に参加させていただき、端午の節句祝い膳でおもてなしいただきました。
こちらでは、毎月、このように武家の饗応料理、特に主催者であります緋宮栞那さんの出身地、加賀・前田藩で供された料理をいただける会を開催しているようです。
わたしは今回、初!参加でしたが、加賀の食材を使った郷土料理や、季節感溢れる家庭料理をいただくことができ、とてもおいしく、勉強になる会でした。
また、東京では加賀料理を食す機会がほとんどないので、懐かしい料理の数々にとても心和みました。
上の写真は「鯛の唐蒸し」です。背開きにした鯛におからをたくさん詰めて、雄と雌を背中合わせに盛り付けた金沢伝統の料理です。
腹開きにせず背開きにするのは、武士の切腹を忌み嫌ったから。
お腹におからを詰めるのは、少しでも鯛を大きく見せたいという見栄から。
お腹にいっぱいおからを詰めていることから、子だくさんを連想させるとして、婚礼の際のメイン料理としても金沢ではよくお目見えします。
武家料理と聞くとなんだか仰々しいですが、基本的には昔ながらの家庭料理そのものであり、わたし達日本人の食文化の原点となるものです。こうして、日本の食を研究しながら伝えていく緋宮さんをとてもすばらしいと思いました。
その他の料理は、こちらのページにこの日の料理の写真をアップしましたので、ご覧ください。