フードコーディネーターの友達に誘われて、11月3日に東京現代美術館で開催された「OPENharvest」に参加してきました。
会場には、オープン少し前に到着。この日を楽しみにしていた“食”好き達が既にたくさん集まってました。
最初に出迎えてくれたのは、稲穂のカーテン! harvestらしい演出!
稲穂のカーテンを抜けると、壁一面には葉物野菜がずらーり。野菜とハーブをそのまま味わえるようにと、皿盛りサラダではなく苗のまま並べて、ゲストが好きなだけ食べられるようになってました。おもしろい! 虫さんのようにむしゃむしゃ食べる私。味が濃くておいしい!
カウンターには自然派ワインやビール、そしてバジルティが並んでいます。
お魚コーナーでは、東京湾でとれたスズキとボラの昆布〆を出してくれました。東京湾のボラって・・・と思ったけど、昆布の風味がしっかりきいてて臭みがなく食べやすかった。昆布は利尻産のもの。
お釜で炊いたご飯~。すっごくいい香り! 炊き立ての握り飯、最高のごちそうです!! お米は魚沼産と滋賀産の2種類がありました。どっちもおいしかったけど、やっぱり魚沼産の方が粘り気があって味わい深い。この味を堪能できる日本人に生まれてほんとによかった。
お米コーナーでは、同じく新潟産のお酒と滋賀産のお酒もふるまわれました。新潟産のお酒は八海山のもの。真ん中の「越後で候」は、濾過していない、この時期限定の生の絞りたて日本酒。アルコール度数は19度とかなり高めで、きりっとしてるのに後味が濃くて甘い。これはクセになります。あ、甘酒も超おいしかったですよ。
山鳩のグリルサラダ! 香ばしく焼かれた鳩と新鮮野菜の贅沢な一品。
そしてそして、本日のメイン、鹿! 目の前で解体!! マグロの解体ショーは見たことあるけど、鹿、というか動物の解体は初めて。どきどき。
既に内臓を取って5日ほど寝かせた鹿。メスの2歳。一番おいしい、食べごろの鹿だそう。
鹿そのものの姿を見てしまうと、「かわいそう・・・」と思わずにいられませんでしたが、この季節ならではのジビエ料理を楽しみたい、という気持ちもあって、複雑な気分。
解体された鹿さんは、このあとローストとハンバーグになって、私の身も心も満たしてくれました。感謝、感謝。
私たちは生きるために食べるし、おいしいものを食べることは生きがいになる。人間のエゴかもしれないけど、鹿さんは間違いなくおいしいから食べたいのだ! だからこそ、最後まで無駄にせず、おいしくいただきます、という姿勢と気持ちを持ってしっかり味わいました。
こちらはさっきのスズキとボラのアラの出汁で作った和風ブイヤベース。いい出汁が出てて、胃に染み渡る~。
あと、写真を撮り忘れましたが、豚肉のローストやきのことチーズのライスコロッケ、大根菜のお漬物などなどもありました。
目いっぱい食べたあとはデザート。みかんのシャーベットです。甘酸っぱくて、さっぱり、自然な風味。
そして、コーヒー。かなり酸味が強く独特な香り(香ばしくてスパイシーで、落ち葉や樽のような・・・ワインみたいな!?)のあるコーヒー。焙煎仕立て、曳き立て、そして入れ立て。おいしくないわけがない。
約3時間、食べっぱなしの飲みっぱなし。食べられるアートインスタレーションとうたっているだけに、目でも楽しめる仕掛けがなされていて、新しい感覚で食の世界を堪能することができました。
OPENhaevestの主催者は、こう言っています。
“The joy of harvest is enjoying its gifts as they are. This joy is felt by purveyors everywhere around the world, valuing the characteristics of their natural surroundings. I plan to spend this autumn is Tokyo, eating with a thorough understanding of my connection to Japan's harvest. We eat and live.”
We eat and live!
食べて、生きる!
食べることは生きること!!
食べ物を粗末にしてはいけないし、食べる行為もないがしろにしてはいけない。いただきます、ごちそうさまです、そしてありがとうございます。自然に、生産者に、料理人に、感謝の気持ちを忘れずに、私は食に向き合っていきたいと再確認できた、そんなイベントでした。参加して、ほんとによかった。Viva! Harvest!
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